コロナ下。ジャパンのことを思い出して、ちょっとだけ感傷にふける。

僕が高校生だったころ。ロッキング・オン・ジャパンの編集長を務めていたのは、あの「食獣」こと鹿野 淳さんだった。hydeとか浜崎あゆみとか宇多田ヒカルも表紙に据えて、BUZZの編集長を務めていたとき以上に勝ちまくっていた。僕が足しげく通っていた田舎の本屋にも、毎月2列で平積みされるほどの人気ぶり。このころのジャパンは、僕の青春そのものだった。

02年頃には、確か326さんと女の人(名前は忘れた)と組んでBSの音楽番組にも出演されていた。でも一時期、テレビに映る鹿野さんの目には生気がないように感じられた。本人が「大失敗だった」と表現されている、ジャパンの隔週化が原因だったのかも。本当に大変だったのだと思う。それでも飽きずに、僕はずっとジャパンを買っていた。鹿野さんがロッキング・オンを退社されるまで。

 

今は独立して、昔以上に大車輪の活躍をされているのがまぶしいし、嬉しい。そして若々しい。

 

それにしても。50代半ばを超えてもなお、最新の音楽を(そして音楽以外のことも)キャッチして読者に提示し続けるエネルギーと感性は凄い。それは渋谷さんにしても山崎さんにしてもそう。あとはタナソウさんもそうか。

筋金入りの音楽好き、音楽評論家としての生き様が既に生体機能の一部(全部?)に組み込まれている人は、やっぱり格が違うんだな。

 

などと感傷にふけっている場合ではないぞ。青春の1ページとか2ページとか10ページより、今何をするかが大事。いっちょやってみっか。何を?